歴史

歴史

日本小品盆栽協会

 1962年(昭和37年)、現在の日本小品盆栽協会の前身「東京アマチュア小品盆栽愛好会」が、盆友親睦と研究を目的に発足しました。当時は会員数20数名でした。

 会長に※杉本佐七氏、副会長に俳優の中村是好氏が就任し、発足2年後には神代植物公園内で第1回小品盆栽展を開催します。

※杉本佐七氏

明治18年(1885年)新潟生まれ。明治・大正・昭和にわたり劇場大道具を手掛ける。中村是好氏の盆栽の師匠。

 1969年1月には中村是好氏を会長とし日本小品盆栽会、1977年には日本小品盆栽協会と名を改め、全国へ活動を広げました。

 

 

東京支部の成り立ち

 さて、横浜支部は一砂会、武蔵野北支部は東芳会と、支部名の他に会の名称を持っていますが、東京支部にはありません。それには東京支部結成の理由と背景が関わっています。東京支部の発足は1977年。では、その年の会報(1977年6月発行 第9号)を見てみましょう。 

 1976年までの会報の会名表記は「日本小品盆栽会」ですが、この年から「日本小品盆栽協会」と変更しています。その理由を第9号37ページにて説明しているので以下に引用します。 

❝「協会」へ名称変更について 

 

 今回、「日本小品盆栽会」は「日本小品盆栽協会」と名称を変更いたしました。 

 かえりみますれば、昭和44年に本会の前身である「東京アマチュア小品盆栽会」が「日本小品盆栽会」と改称しました時点に、小品盆栽の向上発展のため、全国的組織を確立すべきであるとの見地から、一地方としての「東京」を全国的な「日本」という字句に改めたのであります。 

 が、時を経て、小品盆栽が盛況となるにしたがい、類似の会名を称する催しなどがたびたび行われるようになり、一部会員からも本会の行事とまぎらわしいがとの問い合わせなどもふえて参りました。 

 その後もますますその傾向が顕著となり、会と致しましても、いかにすべきかをここ数年の時間をかけ、役員会及び全国支部長会議などの席上、検討を重ねて参りましたが、創立当初よりの姿勢を貫き、積極的に支部の設置を推進し、小品盆栽の普及、発展、向上に努めるためにも、日本小品盆栽協会と名称変更すべきであるとの結論に達したのであります。(中略) 

 又同時に、会名変更に伴う一部の組織変更案も可決されました。即ち、新たに東京支部を設置し、従来の本部会員は東京支部に所属することとして、事実上本部会員をなくし、会員はすべて、いずれかの支部に所属することと致しました。 

 東京支部は(中略)従来の既設支部と全く同一の立場に並び、会員全体の公平化を図ったものであります。❞

 

 つまり、支部制が広がるにあたり、もともとの会員は日本小品盆栽会の会員として活動していましたが、支部会員との間に何かしらの不平等があり、それを改善するために東京支部を設置し、日本小品盆栽会の会員は東京支部会員となるよう定め、一方で日本小品盆栽会は日本小品盆栽協会と名称を変え、協会本部は展示会・会報の発行・交換会・講師の派遣などを行い、盆栽教室などは地域活動として東京支部の支部活動に組み込まれたようです。

 このような背景により、日本小品盆栽協会東京支部には会名というものがなく、支部名で呼ばれることしかありません。便宜的に「作られた支部」として、なんとも味気ない成り立ちとも言えますし、会の歴史そのものとも言えるのではないでしょうか。

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